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英国 医療画像向け標準AIプラットフォームの構築へ

英国民保健サービス(NHS)で利用される、医療画像向けのAIプラットフォーム開発が進んでいる。これを担当するのはKing’s College London(KCL)とNvidiaで、究極的には放射線科医の画像読影を補助・自動化することまでを視野に入れる。

EE Timesの報道によると、英国全土のNHS病院で利用可能な、標準プラットフォームの構築と整備を目指しているとのこと。なかでも特徴となるのは「Federated Learning」の活用で、これにより、アルゴリズムトレーニングのために各施設の個別データを一箇所に集める必要がなくなる。各施設においてモデルをダウンロードし、ローカルでの独自データによるトレーニングを実現することができ、医療情報という特に機密性の高いデータを不用意に外部に持ち出す必要がない。さらにローカルで加えられた変更は、要約情報のみをセントラルモデルに返すことで、精度向上に反映させることができるという。

KCLで同事業を担当するM. Jorge Cardoso氏は「キーとなる課題は、大衆においてと臨床現場においての双方で正しい認知を進めていくことだ」とし、医療AIの有効性・限界・想定される利用方法などを広く周知していく姿勢を明確にしている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. 岡本 将輝
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員准教授など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. 杉野 智啓
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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