医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例疾患診断へのAI活用事例米テキサスの市中病院 脳卒中ケアへのAI利用開始

米テキサスの市中病院 脳卒中ケアへのAI利用開始

米テキサスに所在するValley Baptist Medical Centerは、脳卒中の診断・治療の向上にAIの利用を開始している。導入後、診断から治療導入に至るプロセスは大幅に短縮され、脳卒中ケアにおいても実臨床でのAI利用の有効性が示された新しいケースとなる。

CBSの報道によると、今回脳卒中ケアセンターに導入されたAIは画像解析を行うもので、画像上の異常影を迅速に指摘し、医療者に警告することができるという。同センターのAmeer Hassan医師は「治療導入まで30分以上の時間短縮に成功した。梗塞時など毎分190万ニューロンが死んでしまうことを考えれば、いかに大きな違いを生むかが分かるだろう」と述べる。

ヘルスケアにおけるAIの進展は急速で、実臨床応用も日々報告されるようになってきた。医師の判断が背後にある、いわゆる”スクリーニング”利用には比較的導入への敷居が低く、人的資源を含む医療資源の不足しがちな地域・診療科においては臨床試験の実施にも積極的な関心を示している。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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