Google 米Ascensionと提携 – 膨大な医療情報を利用可能に

Googleはヘルスケア領域において、これまでで最大の顧客との契約に成功した。Ascensionは全米で150の病院と50を超える高齢者施設を運営する。今後は、同ヘルスケアプロバイダーが管理する患者データの一部および解析ツールをGoogleのサーバーに移し、同社クラウドコンピューティングサービスを積極的に利用することとなる。

この契約は7月の決算報告で言及されていたが、その際、The Wall Street Journalは「数百万人もの個人健康関連情報を入手することになる」と報じた。共有されるデータセットには、診断記録・検査結果・入院歴など詳細な患者記録が含まれていることが明らかとされたため、一部ではその危険性を指摘する声もあがっていた。Googleは今週月曜日、同社ブログ投稿の中で「患者データはGoogleのカスタマーデータとは突合できないこと」を強調している。

一般的にクラウドストレージサービス自体は、利益率の単調減少をみるビジネスとなっているが、Google Cloudはその優れたAIツールによるブーストで、ライバルであるMicrosoft AzureやAmazon Web Servicesとの差別化を画策している。Reutersは昨日の報道で、「Ascensionとのパートナーシップで得られる莫大な医療情報は、潜在的に収益性の高いAIツールの調整に役立つ」ことも指摘した。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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