Rad AI – 放射線科医を燃え尽きから守るAIスタートアップ

医療における他領域に違わず、放射線科医も深刻な燃え尽きを経験している。今年初めにMedscapeから示された報告によると、放射線科医の44%は燃え尽きを経験し、他の14%はうつ病様症状を自覚しているという悲惨な現状だった。放射線科の臨床医であるJeff Chang氏は、放射線科医の業務内容のうち、不毛な繰り返し作業に相当する部分をAIで自動化することに取り組んでいる。

Chang氏は昨年2月にRad AIを立ち上げたが、GoogleのAIスタートアップを対象としたベンチャーキャピタルプロジェクト「Gradient Ventures」から400万ドルの資金を調達するなど、大きな注目を集めた。Rad AIのファーストプロダクトは放射線科の読影レポートを一部自動化するもので、詳細に記入した読影結果などに基づき、impression sectionとして適切なサマリを生成・付与することができる。

vatorが25日報じたところによると、Chang氏はそのインタビューの中で「読影対象の画像は年間2-3%の割合で増加しているが、米国の放射線科医数は横ばいかやや減少している。放射線科医が最善を尽くし続けられるようにするには、効率化を目指した技術の利用が鍵となるはずだ」と話す。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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