医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例米AmazonがAlexaで処方薬管理機能を提供 - 大手スーパーマーケットチェーンGiant Eagleと提携

米AmazonがAlexaで処方薬管理機能を提供 – 大手スーパーマーケットチェーンGiant Eagleと提携

「アレクサ、今日の薬を教えて」AmazonのAI音声アシスタントAlexaに、そのような質問で自身の服薬を管理する時代となってきた。米Amazon.comはAlexaに服薬リマインダーと処方薬の補充を管理させるプログラムを11月26日からペンシルバニア州・オハイオ州・メリーランド州など一部の米国地域で開始している。同地域には大手スーパーマーケットチェーンGiant Eagleが店内薬局を展開しており、同社との提携でサービスが実現した。

米メディアFox Businessの報道によると、サービスの提供地域でユーザーがAlexaのスキルを有効にすると、Giant Eagle内の薬局との連携で内服をアラートしたり処方薬の補充と配達が行われる。プライバシー保護のため個人用パスコードが作成されセキュリティに配慮されている。ユーザー自身がこれまでAlexaのリマインダー機能に行わせてきたような服薬管理方法を公式サポートする形といえる。

Amazonは小売ECの巨人としてユーザーに最も近いラストマイルを強みとし、ヘルスケア領域で特に薬局業界への進出が著しい。2018年にはオンライン薬局PillPackを10億ドルで買収。またジェネリック医薬品メーカーAurohealthとの提携でPrimary HealthというOTC市販薬のブランドを立ち上げている。Amazonは今後も提携先を増やし、今回のパイロットプログラムのサービス地域の拡充を狙う構えという。日本国内で薬のリマインダーについてAlexaスキルは複数存在しているが、実在する処方箋と連動するサービスは未だ提供されていない。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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