米ホワイトハウスは2020年1月7日、AI開発・利用を規制する際に考慮すべきガイドラインを発表した。当局による過度な規制を制限し、開発の促進を期待する方針となる。
米政治専門紙The Hillが報じたところによると、ガイドラインは「公平性、非差別、開放性、透明性、安全性、セキュリティ」を奨励している。また「リスク評価と費用対効果の分析、科学的なエビデンス、米国民意見からのフィードバック」を組み込む必要性を強調する。
ガイドラインは、AIの規制強化を検討しているEU諸国の方針に対抗する位置づけとみられる。2019年2月にトランプ大統領はAI開発促進を図る大統領令に署名しており(過去記事)、それに準拠するガイドラインとなる。ホワイトハウスの最高技術責任者Michael Kratsios氏は「このガイドラインはイノベーターに対する規制の不確実性を軽減し、一般の意見を増やし、信頼できるAI開発を促進することで、技術的および倫理的問題に対処していくアメリカの方針を提供するものです」と語った。