オランダを本部とするコンサルティングファーム KPMGからのレポートには、医療機関の幹部の89%が既にAIによる医療システムの効率化が始まっていると回答している。
Healthcare IT Newsによると、KPMGのAIに関する世情調査「Livin in AI World」で扱った5分野のうちにヘルスケアが含まれている。各セクターを代表する751名が、AIの将来・メリットの最大化・課題の克服に講じているステップに注目している。医療・ヘルスケアにおいては、回答者の53%が他の業界よりAI採用が先行していると言い、一方で37%の回答者が、トレーニング・コスト・プライバシーの要因でAI実装ペースが相殺され遅すぎると考えている。
AIはシステムの効率化を通して、患者ケアへのアクセス向上・改善に寄与すると91%が回答している。AIによる診断の効果は68%が実感、今後2年以内に診断分野への大きな影響が出ると47%が確信している。KGMGの担当者Melissa Edwards氏は「実質的にはほぼすべての主要な医療関係者がAI分野のプログラムを推進しようとしています。臨床医を支援するツールとしてのAIは、各種の文献発表で支持されている通りです」と語る。