日本では新型コロナウイルスに関連し、インターネット上で不確かな情報・デマが拡散され、特定の商品が店頭から姿を消す問題などが発生している。世界保健機関 WHOは、不正確な情報を含む情報過多で信頼できる情報が得にくくなる問題を「インフォデミック(infodemic)」と呼び、警鐘を鳴らす。
ロンドンの調査会社 GlobalDataは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への各国IT企業らによる人工知能: AIの活用状況を報じた。カナダ発スタートアップBlueDotについては過去記事でも紹介しているが、ニュースやSNS、政府情報など複数の情報ソースを分析するAIが新型コロナウイルス感染の集団発生を中国・米国の関係当局より早期検出して話題となった。
記事では日本のスタートアップも紹介されている。株式会社ビースポーク(東京都)は、訪日外国人にAIチャットボットを通じて、新型コロナウイルス感染症に関する信頼性の高い最新情報の提供を始めた。訪日外国人は言語の壁などで正確な情報を入手することが難しく、いわゆる災害弱者となりやすい。ビースポークのようなAIスタートアップが新型コロナウイルスとの「情報戦」で果たす役割にも期待が高まっている。