医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例医療系AIスタートアップ・ベンチャー企業の動向メンタルヘルスプラットフォームのNeuroFlow - 米国立科学財団から75万ドルの資金提供

メンタルヘルスプラットフォームのNeuroFlow – 米国立科学財団から75万ドルの資金提供

NeuroFlowはメンタルヘルスの向上をサポートするプラットフォームで知られるが、このほど、米国立科学財団(NSF)から75万ドルの資金が提供されたことを公表した。これは同財団が展開するスモールビジネスイノベーションリサーチ(SBIR)プログラムに基づくもので、NeuroFlowのデジタルヘルスプラットフォームの更なる拡張が期待されている。

NeuroFlowの公表によると、今回の資金提供はSBIRの第二フェーズに当たり、既存技術の向上に加えてEHRの統合など、プラットフォームの拡張に主眼を置いた成長を狙うという。また、自然言語処理やAI開発への投資も予定される。NeuroFlowのプラットフォームは1,000を超えるヘルスケアプロバイダーに採用されており、25万人以上の患者の健康管理に利用されている。

創業4年となる同社は、ストレス対策やモチベーション・幸福感の向上などを図るため、ウェアラブルデバイスによる生体指標情報の医師との共有や、日記や瞑想といった患者タスクの割当と管理、動機付けのための個別化メッセージなど、多様なアプローチをそのプラットフォームに取り込んでいる。メンタルヘルスにデジタルプラットフォームで取り組むという新しいアプローチには、医療者からの期待も大きく今後の発展が注目される。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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