オーストラリア・Charles Sturt Universityの研究チームは、医療画像と周辺情報からCOVID-19の検出とその重症度を予測するAIモデルの開発に取り組んでいる。
同大学が8日公開したニュースリリースによると、コンピュータサイエンス部門で教授を務めるManoranjan Paul氏がこの研究を率いているという。プロジェクトでは、胸部単純レントゲンや胸部CTなどの医療画像だけでなく、年齢や既往歴、呼吸様式などの多様なデータを含めたマルチモーダル学習によって適切なモデルの構築を図る。重症度評価手法のひとつ、Australian Triage Scale(ATS)を拠り所として、COVID-19の正確な重症度予測を実現することを目指す。
チームはこのパイロット研究を2020年末までに完了させるとしている。本プロジェクトの準備論文にあたる2報は下記の通り。
[1] Ulhaq, A, Khan, A, Gomes, DPS, and Paul, M, (2020). Computer vision for COVID-19 control: A survey.