新型コロナウイルスがどのように心臓の働きに影響を及ぼすか、AIを用いた評価に取り組む研究が進められている。
Medical Device and Diagnostic Industryが11日報じたところによると、研究を主導するのは米メイヨークリニックと英Ultromics。研究チームはUltromicsのEchoGo Coreを利用し、COVID-19患者における心臓超音波画像の特性を解析する。対象となるのは18歳から89歳までの患者500名で、3ヶ月間に渡る追跡調査を受けることとなる。心臓の働きは左室駆出率(EF)や長軸方向のグローバルストレイン(GLS)などの自動測定に基づくが、本研究は「COVID-19による心機能影響を定量的に評価する最初の縦断的研究」となる可能性もある。
先端科学技術、特にAIの急速な発展は疾患単位の理解を加速度的に進めている。COVID-19の影響を臓器別に詳細にマッピングすることは、ハイリスク患者の識別と早期の適切な治療介入に結びつけることができるため、多角的な研究計画の策定が広く求められている。