Ultromics – 心臓超音波画像から冠動脈疾患発症を予測するAIシステム

EchoGo Pro pathway

Ultromicsは心エコー画像のAI解析システムで知られるスタートアップで、2017年に英オックスフォード大学からのスピンアウトとして設立された。同社は昨日、心エコー画像から冠動脈疾患の発症を予測するAIシステムを新たに公表した。

Ultromicsの公表によると、EchoGo Proと呼ばれる新しいAIソリューションにおいては、心エコー画像から数千におよぶデータポイントを自動解析し、冠動脈疾患の発症リスクを算出することができるという。測定後は数分以内に検査結果をレポートとして出力し、医師の医学的判断を迅速にサポートする。EchoGo Proは既にCEマーク認証を取得しており、英国およびEU域内での使用に制限はない。

Ultromicsの共同創設者でCEOのRoss Upton氏は「システムは精度が高く、処理も高速だ。医師の経験やトレーニングレベルに左右されることなく、適切なアドバイスを患者に与えることができるようになる」と述べる。Ultromicsは、EchoGo Proをハンドヘルドデバイスに搭載することを目指しており、僻地など医療インフラの制限される地域でのヘルスケア向上も視野に入れる。

前の記事校内暴力のリスクを検出するAI – 米シンシナティ小児病院
次の記事バーチャルケアプラットフォームのVida – 急増する需要のため新たに2500万ドルを調達
TOKYO analytica
TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc, PhD
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員を経て、東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。