米国に本拠を置くGE Healthcareは、胸部レントゲン写真から異常影を検出する新しいAIシステムをリリースした。根幹となるAIアルゴリズムには韓国のスタートアップLunitが開発したものが用いられる。
GE Healthcareのプレスリリースによると、胸部レントゲン写真から主要な8つの病変を識別するAIシステムである「Thoracic Care Suite」では、異常結節や結核、心拡大、縦隔拡大、COVID-19を含む炎症所見などを適切に識別することができるという。同システムに関する研究では、97-99%の識別精度を示すとともに、放射線科医による読影時間を約3分の1に短縮できることを明らかにした。
Lunitは画像解析AIの開発に優れた技術を持ち、昨年11月にはCEマークを取得するなど、国際的に高い評価を受ける。同社のアルゴリズムは現在、韓国国内だけでなく、中国やタイ、メキシコ、アラブ首長国連邦において実臨床利用が既に行われている。