医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例COVID-19早期発見をスマートリストバンドから - Empatica社

COVID-19早期発見をスマートリストバンドから – Empatica社

マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ発のスタートアップ Empaticaが開発した、スマートウォッチによるてんかん発作監視技術を以前に紹介した(過去記事)。同社のスマートリストバンド「E4」は皮膚末梢温度・心拍数・呼吸数などのリアルタイム情報を解析し、臨床症状が現れる前であってもCOVID-19感染パターンを特定する検証研究へ応用範囲を広げている。

Empaticaのニュースリリースによると、同社のCOVID-19早期発見システム「Aura」について、米国保健福祉省の生物医学先端研究開発局(BARDA: Biomedical Advanced Research and Development Authority)と検証研究での協力を発表した。医療従事者を観察対象としたシステムによるモニタリング結果を、日々行われているPCRのようなスワブ検査結果と比較しながら、アルゴリズムの検証と精度強化を行う。

システムはFDA承認を目標としており、医療製品として市民が通常生活に戻る手助けとなることを期待している。呼吸器感染リスクが高いかどうか毎日通知され、自宅で安静にしたり、人との接触を避けたりする判断を補助する役割を果たす。新型コロナウイルス感染の35%が無症状であるという米CDCの推計もあり、無症候感染者の早期発見はひとつの公衆衛生対策として鍵を握るだろう。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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