医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例RSIP Vision - 超音波検査用のAIモジュールをセットで提供

RSIP Vision – 超音波検査用のAIモジュールをセットで提供

医療画像へのAI技術を幅広く展開する RSIP Visionは、イスラエルから米国へと事業を拡大してきた。同社は22日、超音波検査用のAIアプリケーションをセットで提供することを発表している。

RSIP Visionのニュースリリースによると、同社のAIベースの超音波用モジュールセットには、各医療領域での自動診断・測定・体積推定・術中ガイド機能などが含まれる。一例として、泌尿器科領域での前立腺がんに対する超音波ガイド下の針生検では、生検手順をリアルタイムでAIがガイダンスしたり、悪性所見が疑われる部位と正常組織を境界に分けて提示することができる。また、循環器領域での心臓超音波では、それぞれの心室を自動で境界分けして、駆出率(EF)などの重要な測定を自動化したり、弁や壁運動を評価し分類することができる。

超音波検査は、比較的低コストで侵襲が少ないため、多くの臨床分野で好まれる検査法である。一方で検査担当者への技術的な依存度が高く、結果の解釈の差について課題とされてきた。近年、AI技術ベースで超音波検査を一部自動化して均質化と迅速化を図ることは大きなトレンドとなっている。心エコーのAIガイドシステムでFDA承認を得たCaption Health(過去記事)のような競合についても参照いただきたい。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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