Agamon – 医療文書を構造化するAI技術

イスラエルの医療AIスタートアップであるAgamonは、独自のAIソフトウェアによって医療文書を構造化データに置き換えることで、容易なレポート解析の実現を目指している。

イスラエルのニュースメディア NoCamelsの報道によると、Agamonは先週、MMC Venturesが主導する同社のシードラウンドにて300万ドルの資金調達を行ったという。AgamonのAIソフトウェアは、高度な自然言語処理技術により、医療者が自由記述した医療文書を構造化データに置き換えることができ、データベースに自動蓄積することで患者の適切なフォローアップに繋げられるという。この技術は既に、米国・イスラエル・英国の複数の病院で実臨床利用されている。

今回の調達資金によってAgamonは、サービスのグローバル展開を加速させるとともに、更なるAIアルゴリズムのトレーニングを通した臨床スペクトルの拡張を狙うという。同社CEOのMichal Meiri氏は「臨床ワークフローにおいて自由記述欄は非常に効果的だが、作成後にコンピュータを用いた治療効果判定や経過フォローアップの自動化を行うことは非常に難しい。我々のAIソリューションにより、正確かつ迅速に臨床レポートを読み取ることができる」と自信を示す。

日本において同等の技術開発を進めるTXP Medicalへの取材記事も参照頂きたい。

前の記事イヌの血液検査にもAI診断を – 米UC Davisの獣医学応用
次の記事東京工科大学 – がん幹細胞を識別するAI技術を開発
TOKYO analytica
TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc, PhD
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員を経て東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。