デジタルリサーチプラットフォームのOwkin – 新たに1800万ドルの資金調達

研究者向けAIプラットフォームで知られるOwkinは、Mubadala CapitalBpifranceなどから新たに1800万ドルの資金を調達したことを公表した。患者情報をローカル施設内に留めたままグローバルデータセットを構築できる同プラットフォームでは、多彩な研究コラボレーションが実施可能となり、新たな「医学研究エコシステム」の構築に大きな期待が集まっている。

Owkinの公表によると、今回の資金調達は本年5月に行われた2500万ドルの調達に続くもので、これによって2016年創業の同社は計7300万ドルを得たこととなる。追加資金は導入地域の拡張に主として充てられ、ドイツなどEUの一部地域や中東各国を主要なターゲットとしている。現在新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、関連した多数の臨床研究も同プラットフォームを活用して進められている。

一例として、ポルトガル・フランス・スペイン・オランダといった国々において、新型コロナウイルス感染症患者が重篤化するか否かを、CT画像から予測するモデルの構築を目指すものなどがある。Owkinは現在、製薬企業による技術利用やデータアクセスを有償で進める一方、アカデミアやそれに準ずる医学研究機関に対してはサービスを無償で提供している。

前の記事「救命救急で重大な4つの頭部CT所見」の診断AIで米FDA承認 – Qure.ai
次の記事米2大放射線学会「自律型AIの実装ストップ」を連邦政府に要請
TOKYO analytica
TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc, PhD
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員を経て東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。