COVID-19のトリアージと診断を胸部X線検査で迅速に行う取り組みが世界各地で展開されている(過去記事)。米サウスカロライナ州を拠点とした「Blue Eye Soft」も、AI駆動の胸部X線画像解析ソフトウェアをリリースしている企業のひとつである。
Blue Eye Softの20日付プレスリリースによると、同社のAIソフトウェア「BLUEDOCAITM」がFDA承認を受けたことを発表している。胸部X線の解析からCOVID-19の画像所見を90%以上の精度で検出する能力を同ソフトはうたっている。その迅速な解析によって、新型コロナウイルス感染症のパンデミック下における医療機関の過重な業務負荷の中で、スクリーニングの効率と精度が向上する可能性を示している。
BLUEDOCAITMの商品ライセンスは、米国の商務省産業安全保障局(BIS: Bureau of Industry and Security)の承認も受けており、米国外への国際輸出が可能となっている。Blue Eye SoftのCEOであるSrikanth Kodeboyina氏は「世界中の放射線科部門の重要なパートナーとして、正確で価値の高い患者ケアを提供できるよう支援したい」と述べ、国際市場への道を模索している。