韓国の医療AIスタートアップであるLunitと米マサチューセッツ総合病院はこのほど、LunitのAIアルゴリズムが「胸部レントゲン画像からの肺がん検出において高い効果を示す」ことを明らかにした。研究成果はJAMA Network Openから公開されている。
チームの研究論文によると、全国肺スクリーニング試験(NLST)に参加した5,485名においてAIアルゴリズムの有効性検証を行ったという。Lunitの胸部レントンゲン画像向けのAIソフトウェアであるINSIGHT CXRを利用したところ、肺がん検出においては感度94%・特異度83%を示し、臨床現場における2次読影者としての機能を十分に果たすことを明らかとした。
Lunit INSIGHT CXRは80カ国以上で300万を超える画像分析を行った実績を持つ。同社の公表では、肺結節や気胸など10の主要な胸部疾患の検出において97-99%の精度を備えるとする。また、CEマーク認証も取得済みで、欧州における臨床利用に大きな制限はない現状から、研究成果を踏まえた更なる利用拡大が期待されている。