脳とコンピュータをつなぐ技術Brain-Computer Interface(BCI)は次第に身近なものとなりつつある(過去記事)。米ブルックリンを拠点とするOpenBCIは2014年の設立以来、安価で非侵襲的なオープンソースのBCI技術開発を進めてきた。
PR Newswire掲載のプレスリリースによると、OpenBCIは同社のBCI技術に複合現実(Mixed Reality: XR)ヘッドセットを組み合わせた新しいプラットフォーム「Galea(ガレア: 古代ローマで兜の意)」を発表している。同社は参入障壁が低い「脳へのアクセスの民主化」を理念に掲げ、3Dプリント可能なヘッドセットに手頃な価格の脳波・筋電図など複数のセンサーを組み込んだシステムを提供している。ヘッドセットで収集した生理的データから感情や表情の定量化が行われ、開発者らはユーザの生物学的反応に合わせた没入感の高いXRコンテンツを作成できるという。
OpenBCIのCEOであるConor Russomanno氏は「人間の意識と統合されたヘッドマウントコンピュータが、次世代の主要技術をパラダイムシフトさせると信じています」と語り、同社の6年間の研究成果である「Galea」を世に送り出した。