AIを学べる大学に対する需要が増加しており、当メディアでも立教大学大学院人工知能科学研究科への公式インタビューを行った(過去記事)。アラブ首長国連邦では、世界初をうたうAI専門の大学「ムハンマド・ビン・ザイードAI大学(Mohamed bin Zayed University of Artificial Intelligence: MBZUAI)」が新設され、2021年1月に第1期生となる大学院生の受け入れが開始される。
MBZUAIのニュースリリースでは、同大の立ち上げに米カーネギーメロン大学から参加していたAI領域の第一人者であるEric Xing博士を、MBZUAIの初代学長に任命したと発表している。Xing博士は機械学習・計算生物学・統計の専門家であり、カーネギー・サイエンス・アワード2019受賞など多数の高い評価を受けている。Xing博士は「私たちはUAEを国際的なAIコミュニティのハブにすることを決意しており、MBZUAIは一流の研究者とイノベーターを世界中から歓迎します」と語った。
MBZUAIの学生募集には97の国籍・2,223名の志願者が集まり、その中から31カ国・101名に入学許可が通知された。アブダビの皇太子の名を冠した同大学では、授業料をはじめとした様々な経費が奨学金として学生に全額支給される恵まれた環境でも注目されている。まさにUAEが国家をあげてAI分野にかける意気込みの強さを感じられる一大プロジェクトである。