Canon – 画像再構成ディープラーニング技術「AiCE」の米FDA承認拡大

ディープラーニングによる画像再構成技術(DLR: Deep Learning Reconstruction)は、AI技術の隆盛によりCTやMRIで実用化が進み、より低線量・短時間で高精細な画像が得られるようになった。Canon MedicalのDLR技術「AiCE: Advanced intelligent Clear-IQ Engine」については以前にも紹介した(過去記事)。

Canon Medical Systems USAの26日付プレスリリースによると、同社MRIのAiCE技術において、これまで米FDAで認められていた「脳と膝」の適応領域から、「前立腺・全関節・心臓・骨盤・腹部・脊椎」といったほぼ全身の領域(96%)にDLRの適応拡大が承認されたことを発表した。

今回の米FDA承認拡大を受け同社では、「AiCE適応の1.5テスラ」 vs 「非適応の3テスラ」で違いを判別できるか挑戦する「AiCE Challenge」をバージョンアップし公開している。隣り合う組織同士の境界の精細さを判断基準とすることで、筆者の場合には得意な臓器では正解したが、正答根拠は正直なところ明確には示しにくいほどだった。もし高度に盲検された場合には差の認識は困難かもしれない。脳と膝で公開されていた過去のAiCE Challengeとあわせて是非体感してみて欲しい。

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TOKYO analytica
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1. M.Okamoto MD, MPH, MSc, PhD
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員を経て、SBI大学院大学客員准教授、東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。