インド・ムンバイを拠点とする医療AIスタートアップ「Qure.ai」は、X線画像解析AI「qXR」によって同国を中心とした結核診断などに取り組んできた(過去記事)。
Qure.aiの19日付プレスリリースによると、同社は富士フイルムのインド現地法人と提携し、富士フイルムのポータブルX線撮影装置「FDR Xair」にqXRを搭載したシステムを発表している。この提携から富士フイルムのX線装置のユーザーは、選択制パッケージによってCOVID-19診断・肺結節病変検出・結核診断・カテーテルやチューブの位置確認といった各種AI画像診断機能を利用可能となる。
今回の提携により、インドをはじめとした医療サービスへのアクセスが限られている地域において、都市部から離れた地域でもポータブルX線装置と組み合わせたAI画像診断技術の恩恵が広くもたらされることが期待される。Qure.aiのCEOであるPrashant Warier氏は「富士フイルムとの提携により、トリアージ・診断・治療の迅速化で医療の質を向上できることを喜ばしく思う」と述べている。
関連記事: