MaskFit AR – 睡眠時無呼吸のCPAP/BiPAPに最適なマスクを選ぶスマホアプリ

Photo by iStock

睡眠時無呼吸(SAS: Sleep Apnea Syndrome)は、生活習慣病との合併や、寿命との関連が指摘されている。自宅で可能な治療法として、専用マスクと送気装置によって睡眠中の気道と呼吸を確保する「CPAP」や「BiPAP」と呼ばれる治療法がある。しかし、その専用マスクのフィッティングがうまくいかないことは、着用の不快感のみならず治療の効果を妨げる。

カナダ拠点のスタートアップ「AR Medical Technologies」の24日付プレスリリースによると、同社はCPAP/BiPAPマスクの正しい選択をサポートするアプリ「MaskFit AR」の発売を発表した。スマートフォンカメラのAR技術で患者個人の顔面計測を行い、世界最大規模のCPAPマスクデータベースと統合して、ニューラルネットワークアルゴリズムの補助のもと最適なマスクを選択する。iPhone/iPad搭載で3D画像キャプチャを行うTrueDepth技術、あるいは高解像度のカメラによる2D画像でもアプリの利用が可能である。

アプリのダウンロードと会員登録は日本国内からも可能だが、関連する医療機器メーカーや医療機関との連携は確立されていない。MaskFit ARは2013年から研究開発を進め、現在も米Mayo Clinicと共同で技術プラットフォームの検証作業を続けている。同社が目標に掲げる、臨床効果の改善や在庫管理効率の向上、マスク廃棄物の削減効果が果たされるか、その検証の進捗に注目していきたい。

  1. 顔の3D画像から睡眠時無呼吸症候群を識別するAIアルゴリズム
  2. 豪スタートアップ ResApp Health社 睡眠時無呼吸を診断するAIアプリを開発
  3. 睡眠障害をAIで評価する時代へ

前の記事脳卒中後の運動機能を予測する機械学習アルゴリズム
次の記事英Sensyne Health – 米病院ネットワークとの戦略的研究契約を締結
TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。
The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. M.Okamoto MD, MPH, MSc, PhD
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、ロンドン大学ユニバーシティカレッジ(University College London)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員を経て、SBI大学院大学客員准教授、東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. T.Sugino MD
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。