NECはこのほど、従来から開発を進めていた大腸内視鏡画像解析技術を発展させ、「病変の腫瘍性」を判定する機能をAIソフトウェアに実装したことを明らかにした。本機能はCEマーク認証を取得しており、本年から欧州における販売を開始する。
NECが14日明らかにしたところによると、新機能「Cx20」を搭載するのはAI診断支援ソフトウェアである「WISE VISION™ Endoscopy」で、既存の内視鏡機器に接続することで撮影画像からリアルタイムで「病変の腫瘍性」を判定する。大腸がんはその多くが前がん病変である大腸腫瘍性ポリープから発生するため、内視鏡検査において前がん病変を検出・摘除することで、大腸がんへの進行予防を介した予後改善を見込むことができる。
当該技術は国立がん研究センターとのパートナーシップによるもの。「今後も同センターとの共同研究を進め、腫瘍性病変の判定精度向上を狙う」としている。
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