医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例医療系AIスタートアップ・ベンチャー企業の動向Theatorとメイヨー - 外科医のパフォーマンス向上AIシステムで提携

Theatorとメイヨー – 外科医のパフォーマンス向上AIシステムで提携

外科医のパフォーマンス向上を狙ったインテリジェンスプラットフォームを提供するTheatorは、米メイヨークリニックとの新しいコラボレーションを発表した。これによりTheatorは、婦人科および泌尿器科領域への同プラットフォームの機能拡張を実現する。

Theatorが20日明らかにしたところによると、この戦略的コラボレーションは、Theatorの1550万ドルに及ぶシリーズA調達ラウンドにメイヨークリニックが投資した後に続くもの。Theatorは外科医のスキルと洞察を共有し、ベストプラクティスを次世代の医師に継承するとともに「外科治療のばらつき低減」を達成することを目指している。同社のプラットフォームでは、手術ビデオのキャプチャと分析により、非構造化動画データから手術の手順、イベント、マイルストーン等に従って実用性の高い評価・アドバイスを生成する。また術前レビューと術後のレポートプロセスを大幅に効率化することができる。

TheatorのCEOであるTamir Wolf氏は「文字通り世界レベルの婦人科および泌尿器科を有するメイヨークリニックと協力できることを嬉しく思う。外科領域のベストプラクティスに関する視覚的および文脈的理解が深まることで、我々のプラットフォームはさらに改良されていくだろう」と述べる。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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