医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例医療系AIスタートアップ・ベンチャー企業の動向新AIスタートアップ・Harbinger Health - 5000万ドルの投資に加え前FDA長官がCEOに就任

新AIスタートアップ・Harbinger Health – 5000万ドルの投資に加え前FDA長官がCEOに就任

米マサチューセッツ州ケンブリッジを拠点とするライフサイエンス系のベンチャーキャピタルであるFlagship Pioneering社はこのほど、AI技術を血液検査に適用する新しいスタートアップ・Harbinger Health社の立ち上げを発表した。Flagship Pioneeringからの初期コミットメントは5000万ドル(約56.7億円)に及ぶ。

同社が先週明らかにしたところによると、Harbinger Healthは独自開発のプラットフォームを活用し、高度なAIアルゴリズムによって血液検査からの迅速な悪性腫同定を実現させようとする。また、Harbinger Healthは医師のStephen Hahn氏をCEOに任命している。同氏は放射線腫瘍医としてMDアンダーソンがんセンターの最高医療責任者であったほか、ドナルド・トランプ大統領の下では米国食品医薬品局(FDA)の長官を務めた経歴を持つ。Hahn氏は、Flagship Pioneering社のCEO-パートナーへも同時に就任することが公表されている。

準備書面のなかでHahn氏は「我々はがんに対するアプローチを再定義し、がんの”ステージング”を超えて、がん診断と治療を可能にする早期発見手法の確立を目指しており、最終的にはがん罹患率と死亡率を効果的に低減する態勢を整えている」とする。さらに同社プラットフォームは、一部の高機能病院にのみ導入される種のものではなく、あらゆる人々に技術の恩恵が届くようにすることも主たる目標として掲げる。共同創業者でFlagship PioneeringのマネジングパートナーであるDoug Cole氏は「純粋な統計学的アプローチとは異なり、我々のアプローチは、がん発生初期に起こる特定の生物学的事象に関する洞察に基づく」とし、技術の優位性を強調している。

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The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. 岡本 将輝
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員を経て、現在は米マサチューセッツ総合病院研究員、ハーバードメディカルスクール・インストラクター。他に、SBI大学院大学客員准教授、東京大学特任研究員など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. 杉野 智啓
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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