アイリス・nodoca – 日本初のAI搭載「新医療機器」

アイリス株式会社は東京都千代田区を本拠とし、AI医療機器開発を手掛ける日本発スタートアップだ。同社はこのほど、咽頭カメラを含むAI搭載システム「nodoca®」の製造販売承認を取得したことを公表した。nodocaは、日本において「新医療機器」として承認を取得した最初のAI搭載医療機器となる。

同社が明らかにしたところによると、nodocaは咽頭画像と診療情報のAI解析により、インフルエンザ感染症の識別を行うことができるというもの。nodocaのAIアルゴリズムは、延べ100に及ぶ医療機関、10,000人以上の研究協力者から収集した50万枚以上の咽頭画像を元に構築された。nodocaが搭載する咽頭撮影カメラは、アイリスの独自設計に基づく自社開発製品で、口腔内・咽頭の鮮明な撮影を可能とする。

インフルエンザ感染症の非侵襲的診断をサポートする同システムは、プライマリケアから高度医療の現場など、医療機関の種別を問わず利用拡大することが見込まれる。同社は今後、独自の画像解析技術を元として、他感染症・他疾患への領域拡大を明言しており、今後の動向にも大きな注目が集まっている。

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The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. 岡本 将輝
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員准教授など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. 杉野 智啓
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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