Merck – AIスタートアップ支援の新しい枠組みを公表

米ニュージャージー州に本拠を置く製薬大手Merck(米国・カナダ以外ではMSD)はこのほど、Merck Digital Sciences Studio(MDSS)の立ち上げを公表した。これはアーリーフェーズにある生物医学分野のスタートアップを支援するもので、特にAIアプリケーション開発に主眼を置いた企業を優先的に採用するという。

同社の公表によるとMDSSは、採用スタートアップに対しての直接投資に加え、Azureクラウドコンピューティングへのアクセス、科学者などMerckが保有する専門人材による技術支援、などを提供する。現在、MDSSの1期生として、12のスタートアップを募集している。Merck Research LaboratoriesのFiona Marshall副社長は「MDSSは、重要なイノベーションを促進するためのツールや専門知識を利用可能な、協力的で野心的な環境を提供する」と述べる。

スタートアップ創業者が持つ技術シーズを妥当なプロダクトに仕上げ、迅速に市場投入することを考えた際、グローバルヘルスケアリーダーの支援を受けられることには大きな意味がある。また、MDSSにはMicrosoftの協賛があり、同社はMicrosoft for Startups Founders Hubを通じて、Microsoft 365やAzureなどへのテクノロジーアクセス、専門家によるビジネスアドバイスや技術サポートも提供するという。

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The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。

1. 岡本 将輝
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員准教授など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. 杉野 智啓
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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