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ネパールの医学生における「AIへの意識」

世界的にヘルスケアにおけるAIの役割が拡大するなか、医師・医学生に対する「AIへの意識」を調査した研究報告が増えている。ネパールのKIST Medical Collegeなどの研究チームは、同大学の医学生および研修医に対して同種調査を行い、その結果を公表した。

Advances in Medical Education and Practiceから23日公開された研究論文によると、妥当性が既に検証されているカナダの質問票を利用し、216名の医学生および研修医へのアンケート調査を実施している。回答者の半数が「AIによって医師の仕事が減ることを歓迎」していた一方、「ネパールの現医療体制は、AIを十分に活用できる状況にない」とし、特に「医療者においてAIに関する知識が不足している」ことを認識していた。

現在のネパールの医学生教育においてAI関連カリキュラムはほぼ無く、学生・研修医は「AIが個々の患者や医療制度に与える影響について知らない」という実態が浮き彫りとなった。著者らは「ただし、回答者の『AIについて学ぶ意欲が非常に高いこと』はポジティブな兆候であり、将来的なカリキュラムの変更を成功させる強力な指標となる」としている。

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1. 岡本 将輝
信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員准教授など。専門はメディカルデータサイエンス。

2. 杉野 智啓
防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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