フロリダ大学 – 医療AI特化のPhDプログラム

米フロリダ大学医学部は今秋、医療AI特化のPhDプログラムである「Emerging Research Scholars-AI PhD Program」に10名の1期生を迎える。本プログラムは、同大学医学部の戦略計画における、研究領域の目玉とも言える取り組みとなる。

同大学の公表によると、学生らは「医学研究におけるAI」の開発および実装を実践的に習得するとしており、フロリダ大学が誇るAI研究者の指導を受けるほか、工学部助教授のBenjamin Shickel博士が率いるAIブートキャンプに参加するなど、個性的なカリキュラムが設定される。神経科学分野で准教授を務めるSara Burke氏は「このプログラムが素晴らしいのは、完全に学生単位でパーソナライズできることで、他分野の科学者とのコラボレーションを行いながら、医療AIに必要な全範囲を網羅することが可能になる」と述べる。

プログラムの大きな特色として、AIの開発と実装を分けることなく、両者への精通を求めており、効果的な医療AIの開発と速やかな臨床実装を実現する、有為な人材の養成を志している。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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