NEJMグループ – 「NEJM AI」を創刊

2024年、世界有数の医学誌を発行するNEJM(The New England Journal of Medicine)グループが、AI/機械学習を医療分野に応用することに特化した査読付き専門誌「NEJM AI」を新たに創刊する。この新誌は、フラッグシップ誌NEJMの厳格な査読基準を踏襲し、医療分野におけるAIツールの責任ある研究と開発を促進することを目的としている。

NEJM AIの初代編集長であるIsaac Kohane博士は、「医療分野におけるAIの進展と応用」をテーマにした論説で、この新誌が科学的知見の質の向上に寄与することを期待している。特筆すべき点として、NEJM AIが投稿論文に「大規模言語モデル(LLM)の使用を認める方針」を打ち出したことが挙げられる。この方針により、1.著者は内容に全責任を持ち、2.LLM使用を適切に明記すること、を前提としてLLMツールの使用が容認される。ただし、LLMを共著者として記載することはできない。NEJM AIはこの方針によって「LLMの使用による研究の質の向上と、科学的知識の創造と活用の民主化」を目指している。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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