生物学的データは急速に規模の拡大とその性質の複雑化をみており、これに伴って「生物学における機械学習の利用」が一般的となってきた。ここでは、生物学的(研究)プロセスへの機械学習適用の手引きとして活用可能な論文を1報紹介しておきたい。
英University College Londonの研究チームがまとめた「A guide to machine learning for biologists」は、Nature Reviews Molecular Cell Biologyから公開されているレビュー論文だ。機械学習の具体的な手法は実に様々であり、一見すると不可解に思える。本レビュー論文では、ディープニューラルネットワークを含む、近年開発され広く利用されている主要な機械学習技術について、読者に平易に紹介することを目的としている。
論文中では、特定の生物学的データにどの手法がどのように適しているかだけではなく、「機械学習を含む実験」に着手する際のベストプラクティスや、考慮すべきポイントについても論じており、機械学習を研究アプローチとして採用したい生物学者にとって実用度が高い。
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