COVID-19のパンデミックを契機として、呼吸器感染症を「呼気」から診断しようとする検査機器が複数提唱された。米Opteev社が開発を進める「ViraWarn」もその1つとなる。
Opteevの公表によると、世界最大級の技術見本市「CES 2023」においてViraWarnを展示する。同製品は、呼気中のウイルス粒子が導電性バイオセンサーに接触した際の導電率変化を検出し、電気的パラメータの変動をAIで解析することにより、陽性/陰性の判定を行う。ユーザーがマウスピースから2回息を吹きかけると、60秒以内にLEDランプが判定結果を通知するもので、使用方法も簡便であることが特徴。装置は再利用可能で、陽性結果が出た場合、または毎日の使用で2〜3週間経過した際、バイオセンサーカートリッジの交換を必要とする。
ViraWarnは市販化に向け、2022年夏に米国食品医薬品局(FDA)へ承認申請しており、現在審査中とのこと。Opteevの共同創業者であるConrad Bessemer氏は「CESでViraWarnを一般公開するのを楽しみにしている。COVID、RSウイルス、インフルエンザが蔓延を繰り返す状況に対し、ViraWarnを市場に投入することを我々は熱望している」と語った。
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