シンガポールに本社を置き、米国はサンディエゴ、インドはプネに拠点を置くQritiveは、MassMutual Venturesが主導し、SEEDS CapitalとExfinty Venture Partnersがサポートする資金調達ラウンドにおいて、新たに750万ドル(9.9億円)を調達した。
AIを活用したQritiveのソリューションは、病理診断に用いるホールスライド画像スキャンに対して数秒以内に正確な解釈を加えることで、治療までの時間を短縮するとともに、がん治療の精度を向上させるもの。同ソリューションは既にCEマークを取得しており、シンガポール保健科学庁(HSA)による臨床使用の承認も受けている。
Qritiveの技術は、大腸や前立腺、リンパ節、乳房など複数種のがん診断をカバーし、症例管理やレポート作成、スライド閲覧・分析、テレパソロジー、シノプティックレポート、LIS統合のためのツールをまとめている点で、他に類を見ないプラットフォームとされる。同時に、Qritiveはオープンな病理環境の構築を目指しており、特定の顕微鏡やITシステムに依存せず、サードパーティのAIソリューションと容易に統合できることが大きな特徴となる。
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