英マンチェスターに拠点を置くRe:course AIは、アバターを用いたAIシミュレーションによる医療トレーニングを提唱している。同社はこのほど、430万ドル(5.5億円)のシード調達を行い、医学部に対するバーチャル授業の全国展開を狙う。
Re:course AIは会話型アバターを利用することで、実際の患者シナリオを模した臨場感あるロールプレイを実現する。同社は英国民保健サービスとの提携により、サウスヨークシャーのプライマリケア医を対象とした初期の試験運用が行われている。また、英国防省の医療訓練では、軍人や退役軍人のメンタルヘルス治療を提供する準備段階の臨床医をサポートしている。
米国のメディカルスクールであるUSC Keck School of Medicineとの協力関係もあるほか、NHS EnglandのSBRI Healthcare部門から120万ドルの賞も授与されるなど、現在英国発医療AIスタートアップの新鋭として大きな注目を集めている。
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