米ミシガン大学の研究チームが公開したレポート「Telehealth in Michigan」によると、わずか3年の間にミシガン州に住む何百万人の人々が、遠隔医療の恩恵を受け「PCや電話を通じて医療者と効果的につながることができるようになった」という。
レポートによると現在、ミシガン州においては総受診の11-17%がバーチャルで行われているが、COVID-19パンデミック前には1%にも満たなかったという。特に、メンタルケアに遠隔医療が果たす役割が大きいこと、また医療機関の数が乏しい38の郡で特に有効となっている事実も分析によって明らかにしている。一方、ブロードバンドインターネットの普及が進まないエリアでは、遠隔医療利用も進んでいないなど、医療アクセスの格差が広がっている可能性も指摘する。
研究チームを率いたChad Elllimoottil医師は、「あらゆる地域で、ミシガン州民がコロナウイルスへの曝露を減らすという当初の目的だけでなく、利便性のために遠隔医療を受け入れていることは明らかだ」とした上で、「遠隔医療の将来は保険適用だけでなく、インターネットアクセスの拡大やメンタルヘルスプロバイダーの供給に関しても、政策立案者らが下す決断にかかっている」と述べている。
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