CTやMRIによって得られる医療画像は通常、積層型の平面画像(2D)データとして提供されるが、これを立体(3D)に再構成して視覚化することにより、医師の診断能力や治療計画の精度を向上させる可能性がある。Axial3D社は、2D画像を3Dに変換するAIを活用したクラウドベースのプラットフォーム「INSIGHT」を開発し、同製品が米食品医薬品局(FDA)から認可を取得したことを発表した。
Axial3DのINSIGHTは、CTやMRIによる2D画像から、3D視覚化や3Dプリント対応ファイルへ変換するプロセスを自動化する。これにより、従来のシステムで必要であった手動または半手動のセグメンテーションという煩雑な作業を省力化できる。さらに、このクラウド上のプラットフォームは、同一のリソースで多数の患者データを処理することで、「個別化医療の高速化」に貢献する。
Axial3DのCSOであるDan Crawford氏は「Axial3D INSIGHTがFDA認可を得たことは、我々の進歩を示している。高度な自動化やAI/機械学習を駆使し、卓越した患者ケアを提供するためのチームの取り組みを誇りに思う」と語った。
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