医療分野において最先端の技術である、AI、ロボット、ナノテクノロジーについて、一般の人々はどう受け止めているか。Innerbody Research社が行った世代別の調査によれば、ベビーブーマー、X世代、ミレニアル世代、Z世代までに渡る1,000名を超える調査参加者の中で、64%が「AIの診断を人間の医師の診断よりも信頼する」と回答していた。
特にZ世代(1997-2012年生まれ)では82%という高い割合で、医師よりもAIを信頼すると答えていた。また、医療画像の解析におけるAIの使用は、全世代合わせて60%が「快く受け入れる」と回答した。一方、ロボット技術の医療分野での応用に関しては、X線やCTスキャンなどの画像検査ではリスクを感じにくいが、人工股関節置換術、心臓バイパス手術、帝王切開分娩、などの手術に関しては全ての世代でロボット支援に懐疑的であることが明らかになった。
ナノテクノロジーの応用に対しては、67%が「医療者からの勧めに基づい施術を受ける可能性がある」と答えていたが、その人体への長期的影響を懸念する声が69%と多数派を占めており、新しい革新的な技術の受け入れとともに、安全性への懸念が全ての世代に残っていることが読み取れた。最先端の技術に対する意識は世代によって異なることが調査から示され、受け入れと懸念の背後には、さまざまな文化的、社会的背景が存在するとしている。
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