AI駆動型外科技術のグローバルリーダーであるProprio社は、手術用ガイダンスプラットフォーム「Paradigm」を用いた手術を50件成功させたことを発表した。また、これらの手術から得られた膨大なデータセットも公開している。この50件の手術は、米ワシントン大学医療センターの著名な脊椎外科医であるRichard Bransford医師らによって実施された。
Paradigmは、高度なコンピュータビジョンセンサーを活用して手術のリアルタイム3D解剖マッピングを提供し、外科医の意思決定をサポートする画期的なデジタルツイン機能を備えている。Paradigmを使用した50件の手術では、複雑な脊椎手術においてParadigmが数百ものインプラントの埋め込みをサポートし、良好な結果が報告されている。Proprio社は、このプラットフォームの使用により放射線画像の使用が平均して10分の1に削減されたと述べた。
Bransford医師は、「Paradigmが外科手術に前例のない可視化とデータ収集機能をもたらし、これまでの方法をはるかに超える精度を提供している」と評価している。また、Proprio社のCEOであるGabriel Jones氏は、「この50件の手術を大きなマイルストーンとしつつ、必要な医療を受けられていない世界人口の80%の人々に対して、この技術を拡大適用したい」と語った。
このプラットフォームは2024年から2025年にかけて、米国内外の主要病院に展開される予定となっている。
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