手持ち型のロボット介入プラットフォームを開発する、シリコンバレーのヘルステック企業であるMendaera Inc.が、シリーズBで7300万ドルの資金調達を完了したと発表した。同社はこの資金を活用し、ロボット技術の完成、AIと接続機能の開発加速、そしてプラットフォームの臨床導入開始を目指す。
Mendaeraの技術は、ロボティクス、AI、リアルタイムの画像処理、そしてバーチャル接続技術を統合したプラットフォームで、生検、臓器・血管へのアクセス、疼痛管理介入など、多くの患者が経験する一般的な処置に適用される。従来の手術用ロボットが高度で特殊な手術に限定されていたのに対し、Mendaeraの技術は日常的な処置にも適用可能で、より広範な医療現場での利用が想定されている。この技術により、医療提供者のスキル不足や人手不足による処置のボトルネックを解消し、患者の待ち時間短縮やコスト削減につながることが期待されている。
Mendaeraの創業者兼CEOであるJosh DeFonzo氏は「従来の手術ロボットは手術室での使用が主流だったが、ロボット工学とAIは医療システムのあらゆる領域で広範な利益をもたらし、より多くの患者に高水準の医療を提供できる段階に進化した。我々の技術は患者体験を向上させ、医療アクセスを広げ、コスト削減と医療従事者の満足度向上に貢献するだろう」と語っている。
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