Vizient社は、サプライチェーン管理および臨床改善サービスで業界最大手の米国企業だ。同社はこのほど、心疾患ケアに特化したインテリジェンスプラットフォームを提供するMpirik社との戦略的パートナーシップの締結を明らかにした。
公表によると、両社は「AIを中心としたテクノロジー活用によりケアを改善すること」を目的とした共同プロジェクトを立ち上げ、特に心疾患リスクを持つ患者を自動特定し、予後の改善を図るMpirikのシステム展開を加速させる。Mpirikの提供するプラットフォームでは、電子カルテや臨床メモから潜在的な心疾患患者を識別し、適切な治療計画を立案できる。自動化された患者識別アラートにより、心エコーの実施から医療的介入までの時間短縮を実現するとともに、適切なフォローアップ計画がない患者など、過小治療が疑われる患者集団の特定を行うことができる。
MpirikのCEOであるLogan Brigman氏は「堅牢なVizientネットワークを通じ、我々のソリューションの臨床導入を拡大する機会を得たことを嬉しく思う」とする。同社のAIプラットフォームは現在、毎月3万人以上の患者分析を実施し、臨床現場における実際の心疾患ケアマネジメントに活用されている。
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