ヘルスケアにおけるAI活用が急速に進み、同分野におけるスタートアップの活躍も連日報道されている。がんの画像診断AIで知られるMaxwell Plusは、クイーンズランド大学で医用生体工学の博士号を取得したElliot Smith氏が、2016年にオーストラリア・ブリスベンを本拠に興したスタートアップだ。
同社のDigital Clinicは、前立腺がんの診断から治療管理までを一元化したAIプラットフォームとして知られる。診断の効率化を通した時間削減だけでなく、泌尿器科医・放射線部門・開業医などの医療者と患者をシームレスにつなぐことで、適切な情報共有とコミュニーションの向上を実現している。
Startup DailyによるSmith氏へのインタビューでは、「初期のフォーカスは前立腺がんにあったが、今は乳がん・肺がん・神経疾患までを対象にしている。これらは全て、早期診断が治療成功の鍵を握るものだ」とし、対象疾患を広げた技術応用を明言する。同社製品は2019年内の、オーストラリア・ニュージーランドにおける医療認証取得も目指しているという。