がんの画像診断AIで躍進する豪スタートアップ・Maxwell Plus

ヘルスケアにおけるAI活用が急速に進み、同分野におけるスタートアップの活躍も連日報道されている。がんの画像診断AIで知られるMaxwell Plusは、クイーンズランド大学で医用生体工学の博士号を取得したElliot Smith氏が、2016年にオーストラリア・ブリスベンを本拠に興したスタートアップだ。

同社のDigital Clinicは、前立腺がんの診断から治療管理までを一元化したAIプラットフォームとして知られる。診断の効率化を通した時間削減だけでなく、泌尿器科医・放射線部門・開業医などの医療者と患者をシームレスにつなぐことで、適切な情報共有とコミュニーションの向上を実現している。

Startup DailyによるSmith氏へのインタビューでは、「初期のフォーカスは前立腺がんにあったが、今は乳がん・肺がん・神経疾患までを対象にしている。これらは全て、早期診断が治療成功の鍵を握るものだ」とし、対象疾患を広げた技術応用を明言する。同社製品は2019年内の、オーストラリア・ニュージーランドにおける医療認証取得も目指しているという。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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