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そこは本当にやけどですか?- 『DeepView』 皮膚の壊死組織を見極めるAI

熱傷(やけど)の診断と治療では、死んだ皮膚組織と正常な部分との境界を見極めることが重要となる。壊死した組織は十分に取り除き、皮膚移植がどれくらい必要になるか計算しなければならない。テキサス州ダラスを拠点とするSpectral MDは、AIで熱傷と創傷を画像評価するシステム『DeepView』を開発している。

VentureBeatが7月24日に報じたところによると、Spectral MDは『DeepView』の研究開発に、米国保健福祉省の生物医学先端研究開発局(BARDA)から2700万ドルの助成を受けたと発表した。子どもの熱傷を対象とした臨床試験を進め、最大9200万ドルの追加資金を得る可能性がある。

DeepViewは、皮膚の画像において反射光の波長をAIアルゴリズムがIBM Cloud上で解析し、熱傷部位と正常組織をリアルタイムで判別する。従来の診療では熱傷面積の約30%が正しく診断されていないとする報告があり、DeepViewはその割合を5%まで減らせるという。その結果、皮膚移植のサイズを減らし、手術結果の改善と入院期間の短縮が期待されている。Spectral MDは巨額の助成を受け、「外傷による切断」「血流不足による壊死」「糖尿病の皮膚潰瘍」での臨床試験も強化すると表明し、この分野で圧倒的なリードを得ようとしている。

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TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
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