イスラエルのZebra Medical Visionは、Johnson & Johnsonの子会社にあたるDePuy Synthesと提携し、整形外科領域で活用されるクラウドベースのAIソリューションに取り組んでいる。
Medicaldevice-network.comが報じたところによると、両社のパートナーシップの下ではZebra Medical Visionの機械学習アルゴリズムを利用し、整形外科疾患患者のレントゲン画像から三次元モデルを構築するシステムの開発に臨むという。Zebra Medical VisionのCEO・Eyal Gura氏は「この戦略的パートナーシップにより、整形外科領域における治療方法と患者アウトカムに大きなインパクトを与えられる」としている。
整形外科領域における病態評価・術前評価にはCTやMRIが常用されているが、前者は被曝量の問題、後者は長い測定時間と安静保持の問題があるとともに、いずれもが非常に高価な機器となる。レントゲン撮影機器はクリニックレベルの小規模医療機関にも広く普及し、単回施行あたりの被曝量・測定時間・コストに優れるため、AI技術によるサポートを受けた利用範囲の拡大には期待が大きい。