米Caption Healthは7日、AIによる心臓超音波検査のガイドシステム(Caption Guidance)でFDAの承認を取得したことを公表した。市場販売が承認された同システムは今後、特に循環器を専門としない医師・医療専門職における心臓超音波検査施行の敷居を下げ、一般的検査としての普及を支える可能性を持つ。
Caption GuidanceではAIによるリアルタイムナビゲートにより、心臓超音波検査への習熟が無い者でも「診断に利用できる水準の高品質な画像」を得ることができるという。また、同社システムに搭載されたAIアルゴリズムにより、一連の検査施行で得られた画像のうち、品質が高く診断に寄与すると考えられるクリップを自動抽出することもできる。
心臓超音波は高度な施行技術が求められる検査の1つで、検者間での品質差が大きい。循環器専門医や一部の検査技師などを除けば、一般診療において日常的に利用できる検査手技とは言えなかった。AIガイドシステムは、特に非専門家における需要が大きく期待され、循環器疾患の早期スクリーニングや疾患コントロールに大きな役割を果たすとみられる。