米SymphonyAI Groupは多セクターにまたがるAI企業連合で、近年医療AIへの取り組みを加速させている。このほど、医療画像AIで知られるTeraReconをその傘下に加えた。
SymphonyAIの公表によると、TeraReconは高度な医療画像技術とAIソリューションにより、ヘルスケア領域における広範なオープンプラットフォームの構築を目指すという。既に同社が提供するシステムは全世界900の医療機関に導入され、臨床医のサポートを行っている。今後もTeraReconは独立して運営されるが、SymphonyAI Groupに先行して含まれる医療AI企業Concertoとの技術的協調が強く期待される。
昨今、多くの新興企業が医療画像解析にAIテクノロジーを持ち込むことで、医療資源の効率化・診断医学の質的向上に貢献してきた。FDAはAidocやZebra Medical Visonを含め、多くの画像解析アルゴリズムに青信号を灯している。今回のパートナーシップ締結が、今後の医療画像AIにおける勢力図にどう影響するか、大きな注目が集まる。