米カリフォルニア大学アーバイン校(UCI)の研究チームは、新型コロナウイルス感染症に伴う症状増悪とICUケアの必要性などを予測するAIツールを開発した。
The OCRが16日報じたところによると、このAIツールはUCIの医師・研究者10名のグループによって開発されたという。アルゴリズムは血液検査結果を含む多様な医療データからトレーニングされており、患者が今後3日間にICUケアまたは人工呼吸器が必要となるリスクを、個別にスコアリングすることができる。研究を率いたPeter Chang医師は「このツールは治療の推奨項目を具体的に示したり、医師の経験や臨床判断を無効にするものではない。一方で、明確な危険因子を持たないにも関わらず増悪する可能性のある患者などに対して、医療者の注意を喚起することができる」と述べる。
UCIメディカルセンターでは、入院加療を受けた100名以上の患者に対して既に本ツールを活用しており、今後は5つの関連病院でも臨床導入することが決まっている。