医療とAIのニュース医療におけるAI活用事例withコロナ時代の糖尿病はAIでGI値管理 - LLENA(AI)

withコロナ時代の糖尿病はAIでGI値管理 – LLENA(AI)

米国における2型糖尿病の患者数は、予備軍を含めると1億人を超えるという試算がある。COVID-19による糖尿病患者の重症化/死亡リスクが注目されるなか、AIによる食事管理で感染流行に立ち向かうツールが提供されている。

AIスタートアップのLLENA(AI) Health Solutions Inc.は15日付プレスリリースで、レストランメニューのための糖尿病管理AIプログラムを発表している。同社のプログラムは、血糖値や血圧などの個人情報を加味して、レストランメニューをGI値(グリセミック・インデックス)に基づいて生成する。GI値は食品による血糖値の上昇度合いを示す指数で、低GI値で構成された食事が2型糖尿病のリスクを低下させるという研究成果が発表されている。

LLENA(AI)は食品を提供する事業者向けに認証を与えて、糖尿病管理に関心のある顧客と結びつくための手助けを行う。同社CEOのCharlotta Carter氏は、2017年に自身の2型糖尿病診断を受け、患者視点に立ったAIによる糖尿病管理法の開発に着手した。Carter氏は「私の祖母と叔母も2型糖尿病の合併症で亡くなりました。そのような糖尿病のサイクルを打ち破るため私はここにいるのです」と語っている。

TOKYO analytica
TOKYO analyticahttps://tokyoanalytica.com/
TOKYO analyticaはデータサイエンスと臨床医学に強力なバックグラウンドを有し、健康増進の追求を目的とした技術開発と科学的エビデンス構築を主導するソーシャルベンチャーです。 The Medical AI Timesにおける記事執筆は、循環器内科・心臓血管外科・救命救急科・小児科・泌尿器科などの現役医師およびライフサイエンス研究者らが中心となって行い、下記2名の医師が監修しています。 1. 岡本 将輝 信州大学医学部卒(MD)、東京大学大学院専門職学位課程修了(MPH)、東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(PhD)、英University College London(UCL)科学修士課程最優等修了(MSc with distinction)。UCL visiting researcher、日本学術振興会特別研究員、東京大学特任研究員を経て、現在は米ハーバード大学医学部講師、マサチューセッツ総合病院研究員、SBI大学院大学客員教授など。専門はメディカルデータサイエンス。 2. 杉野 智啓 防衛医科大学校卒(MD)。大学病院、米メリーランド州対テロ救助部隊を経て、現在は都内市中病院に勤務。専門は泌尿器科学、がん治療、バイオテロ傷病者の診断・治療、緩和ケアおよび訪問診療。泌尿器科専門医、日本体育協会認定スポーツドクター。
RELATED ARTICLES

最新記事

注目の記事