米国における2型糖尿病の患者数は、予備軍を含めると1億人を超えるという試算がある。COVID-19による糖尿病患者の重症化/死亡リスクが注目されるなか、AIによる食事管理で感染流行に立ち向かうツールが提供されている。
AIスタートアップのLLENA(AI) Health Solutions Inc.は15日付プレスリリースで、レストランメニューのための糖尿病管理AIプログラムを発表している。同社のプログラムは、血糖値や血圧などの個人情報を加味して、レストランメニューをGI値(グリセミック・インデックス)に基づいて生成する。GI値は食品による血糖値の上昇度合いを示す指数で、低GI値で構成された食事が2型糖尿病のリスクを低下させるという研究成果が発表されている。
LLENA(AI)は食品を提供する事業者向けに認証を与えて、糖尿病管理に関心のある顧客と結びつくための手助けを行う。同社CEOのCharlotta Carter氏は、2017年に自身の2型糖尿病診断を受け、患者視点に立ったAIによる糖尿病管理法の開発に着手した。Carter氏は「私の祖母と叔母も2型糖尿病の合併症で亡くなりました。そのような糖尿病のサイクルを打ち破るため私はここにいるのです」と語っている。