英国民保健サービス(NHS)における最大規模のヘルスケアプロバイダーの1つであるBarts Healthは、イスラエルに本拠を置く医療AI企業・Medical EarlySignと提携し、同社が誇るAIプラットフォームを日常臨床に取り込んでいる。
Medical EarlySignによる24日付ニュースリリースによると、Barts Healthに導入済みのColonFlagプラットフォームでは、日常的に収集される臨床データから大腸がんの発症リスクが高い個人を予測し、順位付けすることで医療者に早期介入を促すことができる。Barts HealthのFinbarr Cotter教授は「COVID-19のパンデミックは、多くの患者が通常の治療と疾患スクリーニングを別個に待ち続けるという困難な状況を生み出した」とし、AIによる日常的な自動スクリーニングは、医療者・患者双方にとって意義が大きいことを強調する。
Barts Healthグループはイーストロンドン近郊に5つの病院を展開し、250万人に医療サービスを提供する。ColonFlagは両者のパートナーシップの初期段階にあるもので、他のAIソリューションの順次導入を予定しており、スクリーニングの対象疾患を拡張していくことを明らかにした。